目標を明確にする

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目的と目標は混同しがちですが、意味するところは違います。目標は「目的を達成するためのステップ」あるいは「目的に到達するまでの過程・道筋」です。

この区別がないままに、受験での合格を目的と考えていると、合格した後で虚無感を感じてしまったり、初めに思い描いていた目的とは全く正反対の結果を得て失望することになります。

学習の成果は、生徒が目的を見失わず、目標に向かって努力することによってはじめて得られますので、まずはこの区別から指導をしていきます。大まかでも目標が決まったら、次は以下の事柄を具体的に決めていきます。

  • 何を
    例、中間・期末テストで合計○点以上、検定受験(英検・数検・漢検等)に合格する、日本史の本を読破する・・・など
  • いつまでに
    例、中間・期末テストの1週間前までに、○月○日の検定までに、○月○日までに、30分以内に、3日以内に、1か月以内に・・・など
  • どんな方法で(どの程度まで)
    例、すららの英語を一通りクリアして、動画の授業を○回通り見て、○○の問題集を○回通り解いて、○○の教科書を○回読んで・・・など

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目標は具体性が重要なので、後から検証できるよう、可能な限り数値化します。目標を立てる際に特に重要なことは、明確な期限を定めることです。

たとえば、英語検定の受験で例えると「とりあえず英語の塾にでも通っておこう」と考えて漠然と学ぶのと「○月○日の英検4級の試験で絶対に合格する」という強い気持ちで勉強するのとでは、結果に大きな差が出ます。

期限がないのは楽ですが、終わりが無いので緊張感のない勉強がダラダラ続きがちです。結論が出ないと反省がないままに時間を浪費していく最悪のパターンに陥りますので、期限は明確に決めなければなりません。

また、定める目標は達成が可能なものでなければなりません。一般的に、大きな成功を収めるためには、大きな目標が必要と言われたりもしますが、目標に達成の可能性が感じられないとやる気が出ず、成功から遠ざかってしまいます。

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これらの問題を解決するのが「事前の入念な計画」です。「スケジュール」です。「孫子の兵法」には、「勝兵はまず勝ちて後に戦いを求め、敗兵はまず戦いて後に勝ちを求む」とありますが、これは次のような意味です。

勝つ者は事前に準備を整えてから戦うが、負ける者は戦った後になって”どうしていれば勝てたか”などと考える。

要するに「勝負大抵は事前に入念な準備をした方が勝つ」ということです。これを目標の達成に置き換えると

「目標を達成するためには事前の入念な準備が必要」ということになるでしょう。

最も多い失敗の例は、高校受験です。目標の学校を決められないまま高校3年になり 「中3の夏休みが勝負!」と言って慌てて勉強を始めてみたものの、他の生徒も同じように頑張るので大して成績はアップせず、実力相応の高校に進学する、といったパターンです。

確かに中3の夏休みは大事です。しかし、戦いはずっと前から始まっていたことをまずは理解しなければなりません。

受験という戦いに挑む前提として、戦うための習慣を身につけてきたでしょうか?予習・復習をする習慣・・・毎日1~2時間机に向かう習慣・・・読書の習慣・・・睡眠をぐっすりとる習慣・・・朝昼晩の食事を取る習慣・・・

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こういった習慣を身につけることは、目標を達成するために必要な事前の準備でもあります。「今でしょ」で有名な林修先生は、以前「しつけ一番大事なのは姿勢」と仰っていましたが、これは身体的な姿勢だけの話ではなく、生活や勉強に対する姿勢も含まれていると私は思います。

目標が不明確なら計画は立てられません。登る山(高さ)が決まらないのに装備の検討はできない、ということです。

このことから、当塾では「目標の明確化」と共に「生活習慣の修正」についても踏み込んで指導していきます。

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